ケータイ小説 野いちご

ほたる火の消えかた

招魂の歌

今年もまた、夜の川に小さな光が舞う季節が来た。


一つ、二つ、三つ、四つ……

草陰に星のように、火が灯る。


四つ、三つ……一つ……

川の火が消える。


呼吸するように、灯っては消え、消えては灯る儚い夏の光は、

私の目にはいつも、人の命のように見えた。

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