昨日はあのまま帰ってきて、ずっと考えていた。


あの女子高生は誰なんだ?って。


眠れずに朝を迎えていた。




「おはよ」


「おお、夕斗おはよう。めずらしいなお前が早起きなんて」


「まぁな」




新聞片手に父さんが俺に言った。


父さんは、近くの小学校の教頭をしている。

そして母さんは、大学の教授で、今の時期忙しいらしく、なかなか家に帰ってこれない。

それで俺の家族は、曾祖父の時代から教師一家。

だから、死んだ兄貴も高校の教師をやっていた。