「いつまでいるんだよ。」



1週間が経った頃、さすがに央が海斗に本音をぶちまけた。



ゴロゴロと畳に寝転がっている海斗の前に仁王立ちし、見下ろす。


海斗は首をひねって央を見上げた。



「あはは。」


「あはは、じゃねーって。」



ムキィッ、と地団駄を踏む央。



確かにもう熱も下がって元気なのにね。



何なんだよもぉ、と今度は崩れ落ちる。



「海斗養うためにバイトしてんじゃないんだよ、俺は。」


「うーん。」



ゴメン、と萎れた海斗に慌て、央は声を張り上げた。



「べっ、別に迷惑じゃないけど。」



ああ、もう。



優しいんだから。



「てゆーか、由宇希。」


「何?」


「お前、親心配してないのかよ。」



痛いとこ突かれた。



「ちょっとヤバい。
さすがに毎晩夕飯いらないってなると、ね。」



あたしはこの1週間、この二人と夕飯を食べていた。



夕飯を作っていくと、どうしてもね。



「海斗、この辺でアパート借りるのか?」


「いや。
……どうしようか迷ってる。」


「家、帰ったほうがいいよ。」



二人は揃ってあたしをみた。