ここから、また、私の恥辱に満ちた過去の過ちを認めなければなりません。

公務が下った私には、幾分の高揚感と使命感が湧き上がっておりました。たとえ、下働きにせよ、私がこれまでに任されたどんな仕事よりも、明らかな大仕事であり、自分の発見や新たに掴んだ情報には、金品には変えられない価値があることが保証されておりました。

逆に言えば、それほど、山口文殊とゆう人物には、先生には、深刻な疑いがかけられていたのです。