「とりあえず、胡桃の部屋は右隣が疾馬で左隣が翔馬だ」




な、なんで…


よりによって..この双子の間の部屋なの?!




「ね、ねぇー!! 亮司お兄ちゃん…あたし亮司お兄ちゃんの隣の部屋がいいんだけど…」




「あー…、ごめん…それは無理なんだ…」




へっ…?!



「えっ…?! なんで??」




「俺の部屋は特殊になっていて…その…隣の部屋とかないんだ…ごめんな??」




特殊…??



そう言って、とても申し訳ないっと言わんばかりの悲しい顔をしながらあたしの頭に手を置く




「そんなっ…!!謝らないで!!ちょっと聞いただから、亮司お兄ちゃん気にしないで」



「そうか? 本当にごめんな…」




亮司お兄ちゃんにこんな顔させちゃダメじゃん!!



いやだけど…



ここは、我慢…我慢。




「じゃ、荷物を入れて行こかな?」




そう言って、あたしは自分で持っていたバックを持ち上げて部屋に入ろうとした


「胡桃、持つよ」



「あ、ありがとう…」