お兄ちゃんだって、



あの女がいなくなれば、



『やっぱり俺には鏡花しかいないよ』って、



きっとまたあたしを愛してくれる。



だからね、あたし我慢できるよ。



もう少し、もう少しだもの。



あの女の細くて切れそうな命の糸が切れるまで。



『俺達は特別なんだよ』



お兄ちゃんが言ってくれた言葉が、



あたしを支えてくれるから。