精神的に病んでしばらく仕事を休んでいた。

その春、久々に職場復帰をしてしばらくポスティングに専念していたけど久々に対面配達初日。

K-Racingに書留2本、速達1本。

俺はそう思いながらお店に入った。



「あれ、久しぶり!」

そう言ってカウンター越しに顔を出してくれたのが店長の門真さんだった。

元々この店はバイク好きな同僚が通っているお店。

それが縁か、郵便屋には愛想よい店長だった。

「お久しぶりです」

「違う区域でも回っていたの?」

俺は首を左右に振って、病気でした、というと。

「どんな仕事でも色々あるよね」

と、受領書に印鑑をついてくれた。