天正十八年。

信幸さまに嫁いでからもう四年。

私の殿に対する想いはあの頃より増し、殿も私を愛して下さっています。

しかし、愛しあう私たちではありましたが今だに懐妊の兆しもないのです。

家臣たちも気掛かりなようで、一日も早く御子を授かりたいと私も気をもんでおります。