どうしてこうなってしまったのかまるでわからない。



ここはどこでなぜあたしはここにいるのか。



それよりなにより、あたしの横にいるこのぞっとするほど美しい寝顔の男は誰なのか。



あたしはこの男を知っていた。いや知らないと言うべきなのか。



基本的には何もしらない。性格も職業も年齢もこの人の素性は何一つ。



知っているのはぞっとするほど美しい顔を持ち、世にも悲しげなそして透き通った青い目をしているということだけだ。