息も絶え絶えになった頃──目の前が開けてきた。

 ようやく村に到着したようで、ケイトは安堵の表情を浮かべる。

 ベリルたちを見た村人たちは一瞬、警戒したが現地語を話せるベリルと数人が説明を始めた。

 しばらくそれを見つめ、理解した村人たちが笑顔を浮かべる。

「皆を集めてくれ」

 確認し、落ち着いた所でベリルが仲間たちに指示を下した。

「この広さなら輸送ヘリも着陸出来るだろう」

 スティーブが栗色の短髪を整えながらベリルに発する。