「あたしね……両親を革命で失って、そのあと変な組織に入って暗殺者として育てられたの」

「!」

 突然の告白に、ケイトは驚いてノインを見やった。

「でね、その国の正規軍があたしを助けてくれて、そのまま軍にいたの」

 ケイトは無言で相づちを打ち、話に聞き入る。

「ちゃんと教育を受けさせてくれて、軍を抜ける時にも何も言わずに抜けさせてくれたの」

 ノインは、自分を落ち着かせるようにひと呼吸置いた。