「比奈!生きてたかぁー!」


3学期。


学校に着くなりセリにタックルのような抱き着きを喰らった。



「ぐるしい…」


「ごめん。…てかまた痩せた?」



私から離れると心配そうに顔を覗き込んできた。



「少し…痩せたかも。」



そんな私の言葉にセリの顔が暗くなった。


言うんじゃなかった。


そう思ってももう遅い…


シュンとなる私に



「ちゃんと食べろよなーこいつなんか3キロ太ったんだぞ?」


「うるさい!冬は蓄える季節なの!!」


「蓄えるってお前は熊かよ!」



崇のおちゃらけた言葉にセリが食ってかかった。



自然と私も2人のやり取りに笑ってしまう。



「まぁ顔見れて安心した。」


「連絡しなくてごめんね…」



崇の眼差しに心配かけた事を謝った。