「どーなってんの?比奈達は。」



昼休みお弁当を食べながらセリは箸で私を指し、問い詰める。



「…どうって?」


最近セリはこの話しばかりする。


聞きたい事はわかるよ?


けど…今日はどっちの話かな?


あいつとの事?

それともイズミ君との事?


「もう!じれったい!恋也先輩との事よ!」



あぁ………


今日はあいつの話か。



「…知らない。」


「はぁぁー?」



眉間にシワを寄せ私を見るセリに俯く。



だって私にもわからない。


知らないよ。


逆に教えてほしいくらいなのに…。




あいつと日課になっていた“自転車運転手”



それが無くなってから3週間になろうとしている。