「まさか黒崎君がいるとは思わなかった♪」
「もっとオシャレするんだったのに〜!!」

女の子たちの黄色い悲鳴が聞こえる。



カラオケ店の一室。
麻美と慎君、3人でカラオケに向かった私は、少し遅れて到着した。


黒崎君、やっぱり来たんだ…。


女の子たちに囲まれ、不機嫌そうに眉を寄せている黒崎君と一瞬目が合った。