面会時間が過ぎると、朝葉たちは病院を出た。

空はすっかり暗くなり、電灯が灯されている。

帰り際、和飛が朝葉を夕食に誘ってきた。

どうやら朝葉に手作り料理を食べさせたいらしい。

たまたまこの日は両親の帰りが遅かったため、少し遠慮しつつも夕食をごちそうになることになった。

せっかくのお誘いを断るわけにはいかない……という理由よりも、男の料理。

和飛の料理を食べてみたかった……というのが本音。

作ってもらったのは和飛が大好物だというハンバーグだった。

ガキだ……と思ったのは朝葉だけだろうか。

もちろんツッコんであげたけど。