―先生目線―





涙が止まらない。


急にさ、目の前に昔の直が現れて……


俺に話しかけてくるようだった。




高校2年のまだ幼かった直が、今の俺に語りかけてくるんだ。




まだ俺が直を『矢沢』と呼んでいた頃。




俺が自分の気持ちを抑え切れずに、告白してしまった夜。



直は、俺に手紙を書いていた。




その手紙を、その時もらうんじゃなく、何年も経った今もらうっていうのは、とんでもなく感動する。




タイムスリップしたみたいな。