ピンポーン。


玄関で響いたチャイム。


リビングのソファーでくつろいでいたわたしは、のっそりと玄関に向かった。


「はーい」

「お届け物でーす」


玄関を開けると、配達のおじさんが小さな袋を持っている。


「池内純子様に、お届け物です」

「あ、どーもありがとうございます」


汗が額から流れているおじさんから荷物を受け取り、誰から届いたのか見てみた。


『割れ物注意!!』と真っ赤な字で大きく書かれてあり、差出人のところには、『池内綾』の名前があった。


「こちらに、受け取りのサインをお願いします」


わたしはおじさんからペンを受け取り、サインをしてから玄関のドアを閉めた。


綾からお母さんに贈り物……


何だろうか――…