一人でふらふらっと歩いていると、自分の影がゆらりと揺れた。
「……?」
不自然な動きをする影に、そらは首を傾げる。
「……!!」
ゆらっと影が大きく揺れたかと思うと、とたんに影は地面から浮かび上がり、そらをそのまま飲み込んだ。
冷たくて真っ暗な周囲が広がった。
何が起こったのかわからず、あたりをきょろきょろと見回した。
「どこ、ここ…」
こんな時に魔法が使えれば。
今までに何度もそう思ったことがあった。
だけど、今ほど強く思ったことはなかった。
光がまったく入ってこない。
出口が見えない。
暗い……深い………
背中をすすっと何かが這うような感覚がした。
振り返ってみるが何もない。
……怖い…
父と母がいなくなったときのことを思い出した。
一人取り残され、これから先、どうすればいいのか途方に暮れた。
独りぼっちになったと思った。
やだ。誰か…誰か助けて……
望んでも誰も助けてくれないことは知っている。
自分でどうにかしなくてはならないことも。
助けてよ…シーク……
「……?」
不自然な動きをする影に、そらは首を傾げる。
「……!!」
ゆらっと影が大きく揺れたかと思うと、とたんに影は地面から浮かび上がり、そらをそのまま飲み込んだ。
冷たくて真っ暗な周囲が広がった。
何が起こったのかわからず、あたりをきょろきょろと見回した。
「どこ、ここ…」
こんな時に魔法が使えれば。
今までに何度もそう思ったことがあった。
だけど、今ほど強く思ったことはなかった。
光がまったく入ってこない。
出口が見えない。
暗い……深い………
背中をすすっと何かが這うような感覚がした。
振り返ってみるが何もない。
……怖い…
父と母がいなくなったときのことを思い出した。
一人取り残され、これから先、どうすればいいのか途方に暮れた。
独りぼっちになったと思った。
やだ。誰か…誰か助けて……
望んでも誰も助けてくれないことは知っている。
自分でどうにかしなくてはならないことも。
助けてよ…シーク……