『「スキ」』




生徒だよ


お前は


夜景を見に行く約束も


お前に元気をあげたいだけで


深い意味はない



そう言い聞かせ



ついついニヤける自分に


気づかないふり




お前は俺をどんな目で見てる?


俺は気づかないふりばかり



本当は気づいてる


何度も

何度も

届いてる




お前はオレンジジュースをこぼした


偶然か

運命か



マウスの中までジュースが入り込む


まるで

俺の心に入り込むお前のように




気づかないふりができないよ



そこにはまっすぐな気持ちがあふれてた



お前の落書き


マウスの中に書いた落書き



俺の心から消えない『スキ』の二文字