まだ私がバイトを辞める前。



何故か夜のバイトは仲良し。
突然、皆でカラオケに。
別に特にこれといった理由もなく、ただ歌いたいから。
徹夜でカラオケに。

30前後のお兄さん?二人。
小川さんに久間さん。
私と同い年の葉山君。
一つ下の雨原君。



趣味もバラバラ。
知らない歌もたくさん。
聞くのも楽しい。





とりあえず、いつもみたいにワイワイ騒ぎながら夜は更ける。






(んー…?次は何にしよーかなー)

本をパラパラ画面をめくりながら検討中。
カラオケって悩むのも楽しいんだけどね。







「…凜と構えた…」



雨原君が急に歌い出した。



や、別にホントには急じゃないんだけど…

どちらかと言えば、急に何故だか心に音が来た。



思わず手が止まる…。





Childのつよがり。

初めて聞いた切ないラブソング?
なんだか心に残った。
もう少し聞いてたいくらい…






(なんて…。ま、いい声だし…声フェチだしね、私。)
と思って気にせずまたパラパラ曲を選ぶ。
心に止まることはよくあるし。







そして、結局朝帰り。
みんなクタクタ。寝不足。



結局、お気に入りの曲も増えちゃった。



もちろん。
Childのつよがり。





なんとなく、もう一回聞きたい…
そんな歌。