つまらない授業を
今日も1日やっと終えた。



今からはいつもの日課通りに
総合グラウンドに
向かおうとしていた。


だって、
かずちゃんのかっこいいところ
見たいもん!!



「亜貴。
早く行こう!!」



相変わらず元気な顔で誘う。


さっきまで怒っていたくせに。



でも放課後になると
一気にテンションが上がるのだ。




「ごめん。
今日はクラブだから・・・。」



両手を合わして謝っている。



「そっか。」


「ごめんね。」


「ううん、大丈夫。
鈴子は行く?」



横で必死につけまつげを
つけている鈴子は
手を震わせながら言う。



「・・・うちもパス!!
彼氏とデートだから〜!!」