ああ…頭が痛い


いや…イタいのは
こいつ、この男…


私の後ろの席に
座ってると思うだけで
気力がなくなっていく


クラス中に爆笑された後何もなかったかのように教室は静まり返った


先生もややこしい事が嫌なのか、それ以上突っ
込んでこなかったし


明日からの簡単な注意
事項を聞き、ホーム
ルームは終了した


…さっさと帰ろ


後ろを見ずに席を
離れようとすると
ガシッと腕を掴まれる


やめてよぉ…


半泣きになって
振り向いたら…


アイツが私の腕を
掴んでいた


「オレ避けられてる?」


「とーぜんでしょ!
私に関わらないで」


パシッと手を
振り払って歩き出す