容赦のない日差しで目が覚める。

日曜日なんだからもっとゆっくり寝ていたいのに。

目覚めた俺の腕の中では、まだナツキが眠っていた。


日曜くらいは君も寝坊していいよと、夕べ俺が言ったんだ。


俺はキュッと腕に力を込めてみる。

ナツキの髪からまたシトラスの香りがして、鼻をくすぐる。


「ん……」

「ナツキ、起きた?」


ぼんやりとした目のナツキが顔を上げる。

普段のキッと締まった顔からは想像つかないくらい、間の抜けた顔。

俺はついふっと笑う。