「蒼馬…なして一人で背負いこむかな…」

 望月晶は旧友を探していた。

 蒼馬は自分を、そして親友の聖を傷つけた。

 晶には、その理由が分かっていた。

 共に戦士として選ばれた親友に、命を砕く罪を背負わせたくなかったのだ。

 同じ舞台に上がるのであれば、対決は避けられない。

 自分を討たせないためには、聖を舞台に上がれなくすればいい。

「そら聖は話して聞くタマやないけど、やる事が極端すぎや」

 ぶつぶつ言いながら、晶は右手のブレスレットを見る。

「聖がボコられた後やしなあ、コレもろたん」

 ブレスレットには黄色い珠がはまっている。

 元々ブレスレットは細いものだったのだが、珠が同化している今は武装化されて手首が完全に隠れている。