なんだかんだで付き合い始めよりも落ち着いてきた今日この頃。


長かった夏休みも終わり、新学期が始まった。
修司くんとは特に、約束してなかった。


「前川。今日放課後校門前の掃除しといてくれ」


先生が私に言う。


「え~」


「えーじゃないだろう。掃除当番なんだから」


あー…そうだったっけ?


新学期だから忘れてた。
私はホウキを持って校門前に向かった。


「真知子ちゃ~ん」


学校の校門の所で修司くんが手を振っている。


「どうしたの?学校は?」


「早く終わったんだ。で、俺の友達が、真知子ちゃんに会いたいって」


「友達?」


修司くんの後ろにひっついている女の子がいた。


「このコ?」


…どーでもいいけどくっつきすぎだろ。


「アンタが修司クンのカノジョ?」


女は胸をボインボインと揺らせながらこっちに向かってくる。


…イヤミか。私は所詮Bカップ。


「そうですけど、何か?」


私は少しガンをとばした。
女はケツをプリンとさせ、私に顔を近づけた。


「修司くんと別れてくれないかしら」


…どこの貴族の喋り方だよ。
また女はケツをプリンと揺らした。


一緒に胸も揺れた。


……なんかムカつく。
コイツのあだ名は、『ケツ子』に決まりだ。