ケータイ小説 野いちご

泣き虫なあたし。

一章
秘密。

暁兎君が言うには、

実は暁兎君はモデルをやっていて、

美沙さんの息子として初主演映画を今内密で撮っているらしい。

その役というのが、
冷血で、何にも無関心な人間。

しかも転校生ということで、

美沙さんが「学校で役作りすれば?華兎と全く違うからインパクトもあるしね~」

と言い学校では完璧な役を演じてるらしい。


「お願いだからさ、黙っててくんない?映画終わるまででいいんだっ!頼む!」



『まぁ…私が嘘ついてばれなきゃいんだけど…』


私がそう言うと華兎は笑って


「確かに…お前嘘つけなそうだもんなぁ…」


と言った。

悔しいけど否定できない…


「じゃあさ…こうしない?華兎はクラスメイトとして、窪川サンを見張る。んで俺は彼氏として窪川サンを見張るってことで…」


「『なんで暁兎君(兄貴)が彼氏なの(なんだ)!!』」


「だって俺見張れんの立場そこだけだし、あくまでも仮だよ?それに、またおふくろに会いに家くるっしょ?彼氏ってことにしときゃ怪しまれないじゃん」


『まぁ…確かに…』


私が小さく頷くと暁兎君は、ちょっと嬉しそうにしながら、


「了解!えっとじゃあ…」



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