それから私の生活は激変した。

通っていた大学を辞めた。

「何も辞めなくても、休学でも」

周りから言われた。

私でもそう思う。

大学通いながらでもやれば良い話し。

ちなみに大輔と剛はそのまま大学に通うし、なんなら就活もする。

それが当たり前であり常識と人は言う。

父も母も私の突発的な行動に悩んだと思う。

高い私立の高校へ行かせて、母の望む看護系の大学どころか自ら選んで進んだ大学さえも辞めてしまったのだ。

親不孝極まりない。

周囲からバカだと罵られ、理解されずに怒られた。

それでも自我を突き通した。

だから結果を残すしかない。

自分のわがままを突き通した以上、結果を残すしかないのだ。

3-Arrows結成初ライブ

「どうも」

私達は利伸君とライブハウスで会った。

(え?たまたま?ほんとに?どこかで情報仕入れて合わせて来たんじゃなくて?)

そう思う私をよそに剛も大輔も利伸君の3人は普通に何事もなかったかのように楽しそうに話ししていた。

(え?何?この前まで一緒に組んでたバンドの人が別のバンドに行って再会なのに普通なの?)

「アイツ2人の悪口言ってたよ」

「まあ、実際ワシら下手じゃし仕方ないよ」

そう言った後も利伸君や大輔や剛は普通に会話してるから男ってようわからんわー。