それからは、廊下ですれ違うたびに、ハヤト君から手を振ってくれるようになった。
夏休みに描いた防災ポスターと虫歯予防ポスターの2作品が同時に入選して、朝会で表彰されたときなんか、他人事なのにめちゃくちゃ喜んでくれた。
「2つとかスゴ過ぎね? おめでとう! どんなポスターか見たいなー」
「ありがとう。でも、提出したポスターは返却されないんだー」
「オレ、小山の描く絵、もっと見てみたいよ」
この頃には、お互いの名前も知ったんだった。
社交辞令でも何でも構わなかった。舞い上がれるほど嬉しかった。
同じクラスの友達からは当然のことながら、羨ましがられた。
「ハヤト君って、ツムギに会うと、必ず手を振るか、声をかけるかしてくれるよね? いいな、いいな。どうやったらハヤト君とそんなに仲良くなれるの?」
夏休みに描いた防災ポスターと虫歯予防ポスターの2作品が同時に入選して、朝会で表彰されたときなんか、他人事なのにめちゃくちゃ喜んでくれた。
「2つとかスゴ過ぎね? おめでとう! どんなポスターか見たいなー」
「ありがとう。でも、提出したポスターは返却されないんだー」
「オレ、小山の描く絵、もっと見てみたいよ」
この頃には、お互いの名前も知ったんだった。
社交辞令でも何でも構わなかった。舞い上がれるほど嬉しかった。
同じクラスの友達からは当然のことながら、羨ましがられた。
「ハヤト君って、ツムギに会うと、必ず手を振るか、声をかけるかしてくれるよね? いいな、いいな。どうやったらハヤト君とそんなに仲良くなれるの?」