ケータイ小説 野いちご

両手いっぱいのときめきを

Prologue いつか王子さまと


小さいころ絵本で見た王子さまは、すっごくキラキラしててかっこよくて。

お姫様にずっと一途で。

『美乃里もいつか、素敵な王子さまをママに紹介してくれるかしらね?』

絵本を読み終えたママが、そう言ってほほ笑んだのをよく覚えている。

『みのりはね、パパみたいな王子さまがいい!』

『ふふっ、パパ喜ぶわ〜!美乃里が大きくなって、パパみたいな優しい王子さまと結婚するの、ママ楽しみにしてるね』

『うん!』

いつか、運命の王子さまが迎えに来てくれて、ときめきいっぱいの素敵な恋をするんだって。

あの頃は本気で信じていた。



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