ケータイ小説 野いちご

両手いっぱいのときめきを

Chapter1「一口ちょうだい」


翌日。

嘘でしょ……。
なんでこんなことに。

ことは1時間前。

本日最後のロングホームルーム中に事件は起こった。

11月に行われる学園祭でグランプリが決まるアズコンに出場する学級代表を決めるためのアンケートをすることになり。

「えー見事、クラス代表に選ばれたのは柳と月本だ。ふたりともがんばれ〜」

担任の先生がそう言って、みんなの拍手が教室に鳴り響いたかと思えば、

「美乃里ちゃんなら絶対3年生抜いちゃうよ!」

「優勝間違いないね!」

「月本さん、俺ら全力で応援するからさ!」

あちこちからそんな声が飛んできた。

……なんで、私なんだ。

男子代表で選ばれた柳くんは、クラスのムードメーカー的な存在で、

みんなに手を振ったりなんかして、ヒューヒューと歓声を浴びていて、

この状況をすごく楽しんでいる。

私はそんなふうになれない。

目立つことは、昔からすごく苦手だから。

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