何をしてても3人の顔が浮かんでは消え…


私は、悶々とした時間を送っていた。


それでも、せっかく紹介してもらった仕事は、自分なりに頑張っていた。


波山さんも、一生懸命私に教えてくれて…


何だか申し訳ないくらいで。


しっかり答えなきゃと思いながら、ちょっと焦りもあった…


そんな時、麗央さんから連絡が来て…


『桜桃羽、元気か?』


スマホの向こうの麗央さんの声に、なぜかホッとした。


『はい、元気です…お忙しいみたいですけど、体調は大丈夫ですか?』


『心配してくれるんだな。まあ、大丈夫だ。だけど…そろそろ限界だな』


『え?限界って…』


『桜桃羽に会いたい』


ドキッ。


その短い文章に、信じられないくらい胸が熱くなる。


また…


初めて出会ったあの時の感覚が、私の中に押し寄せて来た。