次の日。



「おはようございます、寺内先生。」



医局にいた寺内先生に、挨拶をする。



「おはよう、西荻先生。体は休まったか?」



「はい!今日からは体調にも気をつけて仕事をします!」



「ふっ・・・それは頼むぞ?」



何故か少しツボっている寺内先生。



「もう!なんで笑うんですか!私は至って真面目に言ったのに・・・。」



「必死な様子がなんかおかしくて・・・ククッ」



ここまで笑う寺内先生も珍しいけど・・・。ちょっとムカッとなる。



「・・・私、もうナースステーション行きますね。」



「ごめんごめん。そう拗ねんな(笑)」



そう言いながら笑ってるじゃん!



「なら、笑うの止めてください。」



「わかった・・・これでいいか?」



そう言って、何故か仏頂面になった寺内先生。



その顔がなんだか面白くて、私は吹き出した。



「プッ・・・あはは笑」



「西荻先生、なんで笑うんだよ。」



「だって・・・ふふっ。」



「俺の仏頂面、そんなに珍しい?」



「いつもは仏頂面になってないじゃないですか。患者さんには笑顔だし。診察中は真剣な顔になってるし。」



「そんなに俺って表情変わってんの?」



「はい。かなりわかりやすいですよ。」



「マジか・・・それは予想外。わかりやすい西荻先生に言われるなんて。」



「私もですか?」



「うん。だって、俺のこと、好きなんだろ?」