side 奈津
『西荻、俺の彼女になってくれますか?結婚を、前提に。』
そう言われて、すごく嬉しかった。
ふられる覚悟だった私にとって、寺内先生が好意を寄せてくれていたことが信じられなくて・・・。
でも、寺内先生があんなに優しく微笑んでくれて、甘いキスをくれて。
寺内先生が『彼氏』なんだって、すごく、嬉しかった。
寺内先生はあのあと、昼休憩が終わるまでずーっと、私を抱き締めていた。
おかげで、私の顔は赤くなっていて、なかなか戻らない。
軽く頬を叩いて、仕事モードに切り替える。
・・・切り替えるとき、いつも叩いちゃう気がするけど。
頬を叩くと気合いが入るから、緩んでいた頬も、気持ちも、リセットされる。
昼から結梨亜ちゃんが小児科に来るから、精神科の先生の紹介と、部屋の説明、雑談など、やらなくちゃいけないことがたくさんある。
雑談は、結梨亜ちゃんの緊張をほぐすことが目的。
好きなこととか、お菓子を食べつつ喋ってもらえるよう、頑張らないと。
結梨亜ちゃんがいるICUに行く前に、精神科の向坂先生[さきさか]に連絡する。
「向坂先生ですか?小児科の西荻です。」
向こうから、穏やかな声が聞こえてくる。
「ああ。話は聞いていますよ。これから行けばいいですか?」
「今から結梨亜ちゃんをICUに迎えに行くので、よろしくお願いします。」
「わかりました。549号室ですよね。」
そこで待ってますという声で、電話が切れた。
向坂先生はかなり穏やかで、いつも柔和な笑みを浮かべている。
結梨亜ちゃんは、心を開いてくれるかな?
一抹の不安と期待を胸に、結梨亜ちゃんのもとに急いだ。
『西荻、俺の彼女になってくれますか?結婚を、前提に。』
そう言われて、すごく嬉しかった。
ふられる覚悟だった私にとって、寺内先生が好意を寄せてくれていたことが信じられなくて・・・。
でも、寺内先生があんなに優しく微笑んでくれて、甘いキスをくれて。
寺内先生が『彼氏』なんだって、すごく、嬉しかった。
寺内先生はあのあと、昼休憩が終わるまでずーっと、私を抱き締めていた。
おかげで、私の顔は赤くなっていて、なかなか戻らない。
軽く頬を叩いて、仕事モードに切り替える。
・・・切り替えるとき、いつも叩いちゃう気がするけど。
頬を叩くと気合いが入るから、緩んでいた頬も、気持ちも、リセットされる。
昼から結梨亜ちゃんが小児科に来るから、精神科の先生の紹介と、部屋の説明、雑談など、やらなくちゃいけないことがたくさんある。
雑談は、結梨亜ちゃんの緊張をほぐすことが目的。
好きなこととか、お菓子を食べつつ喋ってもらえるよう、頑張らないと。
結梨亜ちゃんがいるICUに行く前に、精神科の向坂先生[さきさか]に連絡する。
「向坂先生ですか?小児科の西荻です。」
向こうから、穏やかな声が聞こえてくる。
「ああ。話は聞いていますよ。これから行けばいいですか?」
「今から結梨亜ちゃんをICUに迎えに行くので、よろしくお願いします。」
「わかりました。549号室ですよね。」
そこで待ってますという声で、電話が切れた。
向坂先生はかなり穏やかで、いつも柔和な笑みを浮かべている。
結梨亜ちゃんは、心を開いてくれるかな?
一抹の不安と期待を胸に、結梨亜ちゃんのもとに急いだ。