あの頃 私は 光司が 大好きだった。 目が覚めれば 光司のことを 思い。 眠るまで 光司のことを 考えていた。 あの気持ちは 嘘じゃなかった。 誰にでも 自信を持って 言い切れた。 整った顔も ゴツゴツした手も まっすぐな髪も 厚い胸板も。 光司の全部が 私は 好きだった。