陽翔side

あれから、結菜は学校を辞めることになった

結菜の気持ちを考えると留年しないように、してあげたい………
そんな気持ちもあったけど…

病気が治るまでは休みがちになってしまうし、
それにプールの事件があって以来、心のどこかで結菜に学校に行かせたくないと思っていたから、とりあえずは結菜が学校辞めて
良かったと思っている。





そして、結菜の髄液検査の日


「………じゃあ、あと少しだけ頑張ろう」


「………うん」

心を鬼にして…………髄液を抜いていく


「グスン………ヒック」

涙を流している結菜を見ると
心が痛くなるけど

もしかしたら、それを見るのも
最後になるかもしれない。
そんな期待もある。

結菜の血液はほぼ正常値になっていた。



髄液を抜き終わり、結菜の涙を
拭いながら声をかける。