ケータイ小説 野いちご

私に恋する可能性

8話 欲

ひなたside


つ、疲れた


文化祭終わった後が地獄だった


まあ実行委員ってそんなものよね


やっとの思いで最後の仕事を終わらせ、だらだらと教室に戻る



ありゃ、もうみんな帰った?


がらんとした教室にたたずむ


私たちのクラスはダンスだから片付けとかないもんね

他のクラスより帰るのが早い



と、その時

ピロン と携帯が震えた


みっちゃんかな


だけど表示されたその名前に思わず目を開いた


『多岐遥』


!?

た、たた多岐くん!?


なんだかんだあんまりメッセージを送ったことのない多岐くんの欄


1ってかいてあるよねこれ



…多岐くんからの久々のメッセージ

少しだけ震える指でタップした



『終わったら俺の教室来て』



相変わらず淡々としたシンプルな文章


じっとその一文を見る



来てって…待ってるってことかな

だよね、呼んでるくらいだし


多岐くんが私を…


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