水城くんはやっぱり、いい人だなぁ……。
夜、お風呂に上がってから、ベッドに寝転ぶ。
今日のことを思い返すと、頬が緩んだ。
空き教室でリハビリをして、家まで送ってくれた水城くん。
水城くんの頼もしい雰囲気に、誰にも話したことのなかった帰り道の困り事を話すと、これからは毎日送って帰るとまで言ってくれた。
流石にそれは悪いよと断ったけど、絶対にひとりで帰るなと釘を刺された。
会ったばかりの私にここまでよくしてくれるなんて……水城くんは聖人みたいな人だっ……。
水城くんみたいな人と出会えてよかったなと思い、ふふっと笑みがこぼれた。
そろそろ寝ようかなと思った時、スマホに新着メッセージが入っていることに気づく。
あっ、ミナちゃんからだ……!
《今日何もなかった!?》という勢いのあるメッセージ。そう言えばすごく心配してくれていたから……電話しておこうかな。
通話ボタンを押すと、ワンコールもしないうちに出てくれたミナちゃん。