テスト返却からしばらく経った日のこと。




「ねえ、一ヶ月後に体育祭があるって!さっき先輩から聞いた!」



そう言いながら、ハルくんが教室に入ってきた。


その知らせは、体育大好きな私にとって、本当に嬉しいものだった。


ついつい頬が緩む。脳みそはすでに体育祭一色だ。


陽「みこちゃんの顔がキラキラしてる〜!」


爽「体育祭が楽しみなんだろうな。」


奏「体育が大好きだからねー。」


紘「誰かに見られたら、困る・・・。」


海「可愛いから・・・。」


悠「こいつらベタ惚れかよ。」


みんながこんな会話をしてるなんて、まったく知らなかった私でした。