ケータイ小説 野いちご

保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

近づかないで


「え〜本当に何もなかったの?」

「本当だって。化学室に忘れてたノートを届けてくれてそのついでにお使い付き添ってくれただけで……」

翌日のお昼休み。

光莉たちにさらに夏目くんとの関係を疑われてすぐに誤解を解くために話す。

変に強く否定しずぎても逆に怪しまれるかと思って、あくまで冷静に。

友達に嘘に嘘を重ねて心が痛いけど、自分を守るため。しょうがないんだ。

「えぇーわざわざ買い物まで付き合ってくれるって、絶対さ〜」

「本当になにもないから」

面倒臭い。
これも全部、夏目くんの計算通りなんだろう。

私の友達に近づいて周りから固めていこうって魂胆が見え見えだ。

「最近他のクラスでも噂になってるよ、夏目くんと菜花」

「えっ……」

嘘でしょ。

結花ちゃんのセリフに身体が固まる。

起きて欲しくないことが起きてしまっている。

私は穏やかに学校生活を過ごしたいだけなのに。

これじゃ中学の頃と同じになってしまうよ。

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