ケータイ小説 野いちご

保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

関わらないで


「はぁ……」

翌日。自分の席についてスマホのメッセージアプリを開いて『新しい友達』の欄を見てため息をつく。

【夏目 涼々】

なんでこんなことになってしまったんだろうか。

昨日、夏目くんと昼ごはんをともにした時『登録してくれないなら力ずくでチューするけど』なんて脅されて、

仕方なく連絡先を交換した。

そんなに嫌ならすぐにブロックすればって話なんだけど、それに気づいた彼に次はどんな脅しをされるのか、考えるだけで頭が痛くなるからできないでいる。

よりによってなんで私なんだろうか。

可愛い子や夏目くんをチヤホヤする女の子なんて星の数いるに決まってるのに。

あの後教室に帰ったら、案の定グループのみんなからは質問攻めだったし。

なんとか当り触らずの返しで深くまで聞かれずに済んだけど。

これで連絡先まで知ってるとなったら余計騒がれちゃうよ。

でも、中学の頃の苦い思い出があるから、もう二度と学校で目立つことは極力避けたい。

光莉たちに隠し事をするのは気が引けるけど、しょうがないよね……。

< 43/ 335 >