私は、結局死ねない日々を過ごしていました。不安は積りに積もり、今にも泣いてしまいそうでした。

「あんた、大丈夫?」

朝から塞ぎ込んでしまった私に声をかけてくれたのは、親友の莉亜(りあ)ちゃんでした。その声を聞いた刹那、私は泣いてしまいました。

「保健室、行こうか」

莉亜ちゃんは、いつも私の気持ちの変化に気づいてくれます。だからこそ、常に莉亜ちゃんの時間を奪ってしまいます。それが申し訳なく、私は「ごめんなさい」と泣きながら言いました。

「迷惑じゃないよ」

莉亜ちゃんのその優しい言葉は、今思い出しても泣いてしまうほど嬉しいものでした。保健室まで一緒に行ってくれて、授業が始まるギリギリの時間まで私の頭を撫でてくれました。悲しいはずなのに、幸せを感じていました。

そして莉亜ちゃんが授業に戻った後、保健室の先生に自分の気持ちを話しました。保健室の先生に自動車学校の話をすることは初めてではありませんでした。