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2時と3時のはなし

命って尊いと思いませんか?僕はそう思いませんけど
以上月ノ美兎がお送りしました!


「なに楽しそうにしてるんです?あなたの相手は僕ですよ?」

おおよそ英雄とは似ても似つかぬ化け物のような笑みを浮かべた彼は、僕に突進してきた。
びっくりするくらい速い。わぁもう目の前だぁ。

「あぶな…っ」

紙一重のところで英雄の剣を躱すが、息をつく暇もなく次の攻撃が入る。僕も一応人なのでこれはさすがに回避しきれずにもろに食らった。
しかしここで終わる僕ではないよ?前の世界線だったらもっと酷かったし。

「ふふ…僕の勝ちだね、英雄さん?」

攻撃をした際にガラ空きになった首筋にピタリと銃口を当てる。あとは引き金を引くだけ。

さぁ…君の最期の表情はどんなものなのかな?

狂気じみた笑みを口元に滲ませ、ハンマーを起こした、その時。

「ハイハイハイ!!すとおおおおっぷ!!!!」

拡声器特有のキンキンした音を含んだ聞き覚えのある声が耳を貫いた。

「こぉら叶!生け捕りっての聞いてなかったの!?見に来て良かった〜!」

ふわりと舞い降りた彼女の赤いしっぽはまるで生きているようにべしべしと地面を叩いていた。

「ドーラ!」「母さん!?」

ファイアードレイクに続くように次々と黒子の服を身にまとった集団が降り立ち、英雄と僕を囲んだ。

「も〜エクスが世界線超えたっていうからびっくりした〜。ほら、葛葉!手伝って!」

「え!?ぁ、あぁ分かった」

一触即発の雰囲気をぶち壊したドーラの指示によって黒子たちに拘束された英雄と僕。

「…え!?なんで僕まで捕まるの!?」

「前の世界線の悪い癖が出てたから一応ね?前みたいに暴れられたら敵わないからね」

***

突如現れた赤い女性と黒子たちによって英雄と叶先生は拘束され、どこかへ連れ去られてしまった。

「…ねぇ、委員長」

「はい、なんでしょう剣持さん」

「状況の説明を」

「…と、いうことで!今回はここまでです!起立!気をつけ!以上月ノ美兎がお送りしました〜!」

「誤魔化すんじゃない!!」

次は何が起こるんだろうね?

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