それからの毎日、夜李くんがとにかく甘いのです。


「あ、夜李くん·····ちょっ!?」

「·····はよ」


毎朝、洗面所の前ですれ違い様にキスされます。

キス魔に拍車がかかってきた夜李くんに振り回されるこの頃。

学校では、なんと女の子のお誘いを断っている夜李くんを発見しました。


「夜李が本命!?」

「そー。だからもうお前とは終わり」

「ちょっ、誰!?」

「佐久真蜜。ちなみに同棲中〜」

「はぁ!?」


えっ?

それも言っちゃうんですかあああああ!?

私の今後の平和な学生ライフ終了のお知らせです。

隠れた場所が悪くて出れられないし·····。

夜李くんのおバカ!


「佐久真蜜。面貸しな」


そんな矢先。

上級生3人組に声をかけられたのは放課後のこと。

下駄箱で見つかった·····。