『チナツー!
私のパンツどこー!!!』



『知んないよ!!
ソファの下にでもなってんじゃないの!?』



『チナツ!
トーストが焦げた!』



『もー!料理しないでよ!おじさん!!』



『チナツー!迎えきたよ!』



『あー!もう、もう少し待って!!』



ホームステイ先に住み着いてはや3年。



毎日が戦争だと言うことを知った。



『うるさーい!!
エリカ!あんたのパンツは部屋にある!
ステファン!台所から出ていきなさい!
チナツ!さっさと学校行く!』



『『『ママ!!!』』』



ホームステイ先のママ。
ソフィ。



エリカは私の一つ下の一人娘。



ステファンはソフィの旦那さん。
つまりエリカの父親。



なんというか、この家は、濃ゆい。



ソフィは朝が弱いくて
こんなにうるさくしてるのになかなか起きない。



エリカはなんか、女子大生っぽくない。
あと、多分自分一人で生活できないね。



ステファンは、やばい。
台所に立ったら何しても家が火事になる。



私は頑張った気がする。
3年間。



『チナツー!行こ!!』



『分かった!
じゃあ、行ってきます!ママ!
ステファン!エリカ!』



『『『行ってらっしゃい!』』』



エリカは今日は二限からだから
別々に家を出る。



『ごめん!ナーベラ!』



『遅いわ!』



『ごめんって!』



親友のナーベラ。



この3年。
日本を恋しく思う暇さえない程
楽しくて、濃い時間を過ごしてる。