翌日の、学校でのお昼休みの時間。


クラスメイトのみんなは、カフェテリアに食べに行ったりお弁当持って中庭に行ったり、教室に残っている人数はだいぶ少なかった。


真央ちゃんと一緒にお弁当を食べ終えたあたしは、そのまま自分の席に座ってボーッとしていた。


さっきから近藤先輩の顔が脳裏に浮かんでは消えていく。


昨日、ふたりで見つめ合っていた静かな時間を思い出して、悶々としていた。


「美空、今日は昼食会に行かないの？」


コンビニ弁当の容器を捨ててきた真央ちゃんが前の席のイスを引っ張ってきて、向かいに座って話しかけてきた。


「あ……うん。今日は行かない」


「どうして？　毎日の日課だったのに」


昼食会には行く気分じゃない。どうしても先輩たちの顔を見る気にはなれない。


そのことをどう説明しようかとグズグスしているうちに、真央ちゃんが直球を投げてきた。


「なにかあったんだね？　話してみて」