詩優side




珍しく花莉より早く起きた。
目が覚めると目の前にはまだ眠ったままの花莉がいる。




俺が花莉のことを離せなくて…昨日、一緒に寝たんだ。
"抱かない"っていう交換条件のもと、一緒に寝ることを許可してくれた。





すー…すー…と寝息をたてて気持ちよさそうな顔をして…
その姿があまりにも可愛くて彼女へと手を伸ばした。





柔らかい頬に触れると、俺の手に擦り寄ってくる。




…猫みてぇ。
なんの夢見てんだか。




きゅっと優しく俺の手を握ってふにゃりと笑う。




…可愛い




そっと顔を近づけて、唇にキスを1つ。
全然起きないからそのままぎゅっと抱きしめ花莉が起きるのを待つことにした。