それからは、贅沢をしないように。偉い子で居るようにした。今までの罪を償うように。
全ての愛情が、弟達に向いたように感じた。
この頃から、性別には悩み始めていた。
"女の子なんだから手伝いなさい"
その"女の子なんだから"という言葉が嫌いだった。男の子なら手伝わなくていいの?男のなら偉いの?そんな小さな疑問が沢山できた。だが、まだその頃は頭の片隅にあるだけで、あまり深刻には考えていなかった。