ケータイ小説 野いちご

揺蕩う空へ魔法の句を

縄文の 魔除け人形 土偶なり




私は早速、義昭に歴史の授業をすることにした。

「まずは縄文時代からね」

「なぜお前から授業を受けなければならない」

「そんなんだったら、いつまでも帰れないよ」

私は義昭にそう言うと、義昭は黙り込んだ。義昭も元の時代に帰りたいのかな?

「まず、縄文時代から。覚えてる?打製石器と磨製石器」

そう言うと、義昭は眉間にシワを寄せて私を見た。

「……打製石器は、その辺に転がっている石を打ち欠けただけの石器のこと。石のおのや鋭い刃を持ったナイフ型の石器などがあった」

「磨製石器は、表面を研いだり磨いたりして作られた石器のこと。使い道に応じて様々な石器が作られるようになったんだ…ここまでは分かった?」

私が義昭に問いかけると、義昭は無表情でうなずく。私は説明を続けた。

「その打製石器と磨製石器、それと土器が使われた時代が縄文時代なんだ。この頃から人々は集団で住むようになった。その時に作られた家が竪穴住居。縄文時代から奈良時代にかけて広く用いられた住居」

「竪穴住居は、地面を掘って丸太で柱を立て、その上に草などで屋根をかけて中央には炉が設けられた構造の家」

「縄文時代に使われた土器は、縄文土器。表面に縄目の文様をもつものが多かったために縄文土器と呼ばれているんだ。低い温度で焼かれ、厚手で比較的もろく黒褐色のものが多いんだよ…ここまでは理解出来た?」

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