「咲、待たせて悪かった。俺と、付き合ってくれないか。」
今、学校の中庭でずっと願っていた夢が叶いました。
「…かった、辛かった!なんで、もっとはやく言ってくれなかったの?待たせすぎだよ!」
「ごめん、ごめんな。」
泣いている私を、りゅうちゃんは優しく、抱きしめてくれた。
強くて温かいりゅうちゃんの胸。
久しぶりに私の心は温かい。
「もう、離れないで。ずっと、私のそばにいてよ。そうじゃないと私、もう死んじゃうよ。」
「ああ、ずっとそばにいるよ。絶対にはなさない。」
りゅうちゃんの力が強くなる。
「咲、告白の返事は?」
もう、ずるいよ。
分かってるくせに。
「好き。私もりゅうちゃんが好きです。私と付き合ってください。」