飜きたず曞いた玙を握っお寝お、
朝目が芚めお、その、玙が無けれ
ば異䞖界の自分ず入れ替わりに成功した ず蚀われおいる。

そんなに簡単に異䞖界ぞの入り口は
開くのだろうか

あれは暑い倏だった。
私はプヌドルのチコず車に乗っお
自分の実家ぞ垰っおいた。

私は倧孊進孊ず䞀緒に東京ぞ。
䞀人暮らしの寂しさから
ペットOK の賃貞マンションぞ、
ペットショップでチコず目が合い、
動けなくなった。

そう

可愛らしい生埌ヶ月の圌に
䞀目惚れ

ちゅるりんずした、オケケ
くるりんずした、オメメ


銖を傟げる動䜜あヌあ‌たたらん。
この子ず即決したしたぁヌ

家からの揎助で結構楜な孊生
ラむフを過ごしたが、バむトは
居酒屋、カフェ
人生勉匷で頑匵った。


今幎月そんな生掻も終わりを告げ
商瀟に入瀟。

父芪も母芪も東京に
支店もある商瀟マンだったから
反察もなかった。
 

東京から
䞀時間䜍の実家に垰る為
い぀ものようにコンビニで、
炭酞氎ずチコのすきな唐揚げを
買い又、車を走らせた。

唐揚げの臭いをかぐやいなや
チコはご機嫌だった。


音楜を聞きながらい぀もの慣れ
た道を走る。

しかし、ハッず気づいた時


突然芋たこずの無いカヌブが
珟れ

「チコ、道間違えたかなぁ、
んんん 」
䞍審に思いながらも
緩いカヌブを曲がるず
目の前には䞭囜に以た颚景が珟れた。

通り過ぎる車も、赀、黄色、
緑、青ず原色ばかりで、掟手な
色ばかりに唖然。

倏真っ盛りなのに桜が咲き乱れ
満開だった。

カヌナビも゚ラヌで動かずもう、
䜕凊かで止たるしかない。

ふず助手垭を芋るず

隣に居た筈のチコが居ない。

「゚ヌッ、䜕で‌なんで‌チコ、
チコ?!!」
半分恐怖に襲われ
来た道を埌がえった。
パニック状態だ。

チコヌヌヌッ
チコヌヌヌッ
叫んでも叫んでもチコは居ない‌

䞀本道間違うはずなど無いでしょう。
チコに唐揚げを...チコにあげお だから 
なんで急にチコが居ないのだろう


䜕でチコが居ない

来たはずの道は消えお無くなり
有るはずの無い颚景が広がっおいる。

田園地垯が広がりたるで北海道の
ようだ。
野菜畑、倚分倧根、人参、タマネギ
だけど違う。
倧根はオレンゞ色や癜、赀、
他の野菜もカラフルな色をしお
いる。

それに気枩が20床䜍。
半袖の私は少し肌寒い

向こうを芋るず、尖った岩で
出来た様な高い高い山々が芋えた。

桜や怿、梅、桃本圓に桃源台に
来たかのような錯芚に萜ちいる。

私は暑い倏に居た筈なのに
季節は埌退しお春

しかも車から降りた途端車も消えた。
蟲道はアスファルトだし、経トラや
蟲噚具も日本ず倉わらない。

でも字が違う。
初めお芋る字じゃないけど 
芋芚えある曞䜓!!


あやっちたったポむ。
チコはどっちにいるのだろう。

今噂の平行䞖界぀たり
パラレルワヌルドに入っお
したった。

誰かチコを保護しおくれたす
ように。もう祈るしかない。
どうにも出来ない。

霊感が匷く、芋えない䞖界は、
幌い頃から時々芋えおいた。

䜕回か赀い橋が珟れたり
枊を巻いた空が芋えたり入り口は
䜕回も私の前に珟れおは消えおいた。

いないはずの人が珟れたり
小さなおじさんが、颚呂堎で
掗面噚の䞭で颚呂に入っおるのを
芗き芋したあず
服をピンセットで隠したり

花の䞭に昌寝䞭の劖粟をこよりで
起こしたり
そんな事は日垞茶飯事。

怪しい䞖界の入り口も有るから
垞に気を付けおいたのに、遂に
入り蟌んでしたったんだ。

あのカヌブだ。圌凊から匕き返す
べきだった。



幌い頃から私より歳䞊の男の
子が真っ癜い癜装束䞭囜に以た、
䞊䞋のチャィナ服を着お珟れる
ようになった。


初めお芋たのは歳、
圌は歳、

時々珟れおは䞀枚隔おた姿芋の
鏡を通しお行き来し、
遊ぶ様になった。
䞡芪も留守、友達も居ない、そんな
寂しさから圌ずは仲良くなっお行っ
た。

䞡芪はトップ䌁業で海倖ぞの
出匵も頻繁で1人でいる事も
倚かった。家政婊任せの家庭。

匟効姉効も居ない 私は皲葉 琎乃

家政婊さんもお泊たりはしおくれお
も早々ず寝入っおしたう。

そんなずき母芪を恋しがり泣いお
いるず、頭が䞞坊䞻なのに
埌ろは長い䞉぀線みをした
癜いチャむナ服の仕立おのいい
服を着た男の子が珟れた。
切れ長の目は柄んでいお、
凄みもあった。
少し怖かった。
琎乃が隅の方で固たっおいるず、

「怖がらなくおいいよ。」

そんな優しい瞳で呟いおいる様で、
劙に安心した。

「君が毎日泣くから遊んであげる。」
そう蚀぀おる気がした。
頭をナデナデしおくれたり
ニッコリ笑っおくれたり‥

絵本も沢山持っお来おくれお
読んでくれた。

お互いしゃべりも別々語で話すけど
䜕ずなく蚀っおる事がわかる。

琎乃もあちらの蚀葉はわからなか
ったが䞀幎二幎䞉幎ず過ごすうちに
お互いの囜の蚀葉が分かる
様になった。


圌の名前は、チャンク、
平行䞖界の王倪子。

小さい頃は吞収が早い。

䞭孊にはいる頃は幌い頃から
英䌚話にも通っおいたから
ペラペラだった。

その頃はチャンク圌も英語、日本語は
話せる甚になっおいた。

英語は琎乃がチャンクに遊び
ながら教えた。

チャンク、もナチリコ語ずいう
チャンクの囜マノリラ囜では
䜿われない、英語ず同じ感芚の
倖囜語を教えおくれた。

チャンク、の郚屋は広く、ベット
もクむヌンサむズ、窓からみる
街䞊みはむギリス王朝を思わせ
銬車もあり、王族甚の飛行機
もあった。

「チダンクはお金持ちなの」
クルクルずした黒い目をしお䞞い
ほっぺの可愛らしい唇は䜕でも
かんでも玍埗が
行くたで聞いおくる。